メジャーなポケモンはポケ徹に多くの型が載っていますが、はあまり調整案が載ってなかったので考察します。
筆者はマスターボール級はいけますが、上位帯までの実力はありませんのでご了承ください。
基本的にサイクル構築が好きなので、サイクル構築に組み込みやすい型になっています。
目次
パチリスの役割・利点
クッション、麻痺まき、削りです。
特殊・低火力物理などの先発ポケモン読みで先発で出します。
場に出たら麻痺や怒りの前歯で後続アタッカーを通しやすくしつつ、とんぼルチェンでサイクルを有利に回します。
の大きな利点は、弱点が一つで電気無効の優秀な耐性にあります。
特にやなどに強く出ることができ、相手はボルトチェンジを選択できずに命中不安のハイドロポンプやオーバーヒートで突っ張るか、交代を余儀なくされます。(HD特化なら眼鏡ドロポンでも2耐えする。)
後述する調整案1であればの下からとんぼルチェンできるので、相手の技を確認したうえで後続を有利に繰り出せます。
などの特殊アタッカー相手にはほぼ確実に麻痺を撒けるので、後続を非常に通しやすくなります。
努力値・性格調整
クッションとしての繰り出し回数確保のためにH252振りは確定です。
残りを仮想的に合わせてD,SまたはBに振り分けることになります。
調整案1 特殊受けを安定させるHD特化
努力値・性格
H:252 / B:4 / D:252 / 性格:なまいき(D↑、S↓)
実数値
H:167 / A:65 / B:91 / C:65 / D:156/ S:103
特殊耐久に特化させることで、特殊アタッカーに対する繰り出し回数増が見込めます。
ボルトチェンジ・マッドショットを採用するのであればAもCも必要(火力は全くでないが)なので、後攻からとんぼルチェンを撃ちやすくなるメリットもあるSに下降補正を入れます。
個体値31のS下降補正パチリスの素早さ実数値は103となり、無振りFCロトムの106を下回るため、FCロトム対面で後攻とんぼルチェンが可能です。
相手が麻痺状態であれば、最速135族抜き・準速スカーフ85族抜きになります。
調整案2 麻痺まき重視の最速70族・準速82族抜き調整
努力値・性格
H:252 / D:100 / S:156 / 性格:しんちょう(D↑、C↓)
実数値
H:167 / A:65 / B:90 / C:58 / D:135 / S:135
Sを振って、上から麻痺を撒きやすくした調整です。
最速70族抜きまでふることで、対面でとんぼルチェンを安定択にすることができます。
準速であれば、上から麻痺を撒くことができます。
Bの努力値を156まで振ればA特化の地震を確定耐えしますが、Bに回す努力値が足りません。
調整案3 を重く見る麻痺撒き重視のHSベースの調整
努力値・性格
H:252 / D:116 / S:140 / 性格:ようき(S↑、C↓)
実数値
H:167 / A:65 / B:90 / C:58 / D:125 / S:146
最速80族の上を取れるまで素早さに振った調整。
が重いパーティであれば採用するのもありかもしれない。
ただし、対面からしか仕事ができない点に注意が必要です。
そもそも物理アタッカーに対しては、別の物理に厚いポケモンで対処した方が安定します。
テラスタイプ
基本的には気にしなくて大丈夫です。
パチリスにテラスタイプを切ったら不利になるかと思いますが、最後のタイマンで地・龍・霊技でこだわった相手に勝てる飛・妖・ノあたりが候補でしょうか。
飛行テラスタルであれば、電気無効の飛行タイプになります。
もちもの
基本的にパーティ内で余っているものを持たせます。
特殊耐久をより厚くできるとつげきチョッキが最も相性が良い持ち物です。
- とつげきチョッキ
- オボンのみ
- 防塵ゴーグル
- たべのこし
など
技構成
ほっぺすりすり / とんぼがえり or ボルトチェンジ / いかりのまえば / (選択)
麻痺まきとサイクルを回すためにほっぺすりすり・ボルトチェンジorとんぼがえりは確定です。
ととんぼがえりとボルトチェンジに関しては、火力ではタイプ一致のボルトチェンジが優秀ですが、地面や蓄電に無効化されないとんぼがえりのほうが安定します。(ボルトチェンジのほうが比較的火力が出るだけで、火力は出ない)
削りわざとして優秀ないかりのまえばも確定です。
最後の選択枠ですが、パチリスは優秀な補助技を覚えるので、パーティにとって重い相手に刺さりそうな技を選択しましょう。
候補としては、
- アンコール(新技)
- かいでんぱ
- マッドショット(新技)
- あまえる
- エレキフィールド(新技)
- にほんばれ(新技)
- あまごい
- ねごと
などがあります。
無理やり積んでくるアタッカーを縛れるアンコール、電気に対する打点+S操作可能なマッドショットが優先度高めです。
晴れ・雨パーティの天候起動要因としても使えますが、サブの起動要因としての採用にとどめておく程度が良いと思います。
被ダメージ
物理(パチリス H:252/B:4振り、実数値H:167/B:91)
A特化地震 → 248 ~ 294 (148.6 ~ 176.1%) 確定1発
A特化げきりん → 150 ~ 177 (89.9 ~ 106.0%) 乱数1発 : 37.5%
A特化トのドラゴンアロー → 116 ~ 140 (69.5 ~ 83.9%) 確定2発
A特化のげきりん → 153 ~ 180 (91.7 ~ 107.8%) 乱数1発 : 43.75% (=鉢巻テラスタル神速)
A特化の地震 → 170 ~ 200 (101.8 ~ 119.8%) 確定1発
A特化のじゃれつく → 126 ~ 148 (75.5 ~ 88.7%) 確定2発
A特化のアクアジェット → 57 ~ 67 (34.2 ~ 40.2%) 確定3発
A特化のテラスタルアクアブレイク → 158 ~ 188 (94.7 ~ 112.6%) 乱数1発 : 68.75%
A特化のトリックフラワー → 118 ~ 139 (70.7 ~ 83.3%) 確定2発
A特化のソウルクラッシュ → 88 ~ 105 (52.7 ~ 62.9%) 確定2発
A252のソウルクラッシュ → 81 ~ 96 (48.6 ~ 57.5%) 乱数2発 : 91.01%
A特化鉢巻のクイックターン → 76 ~ 90 (45.6 ~ 53.9%) 乱数2発 : 37.89%
一致等倍なら一発耐えることが多いが、ごだわり鉢巻・命の珠持ちだと一発で落ちる可能性が高いです。
Sで負けている物理アタッカー相手は素直にやなどの浮いている物理受けに引いた方が良いです。
特殊(パチリス H:252/D:252振り+とつげきちょっき+性格補正、実数値H:167/D:156)
C特化のハイドロポンプ → 46 ~ 55 (27.5 ~ 33.0%) 確定4発
C特化眼鏡のハイドロポンプ → 69 ~ 82 (41.4 ~ 49.2%) 確定3発
C特化の流星群 → 61 ~ 73 (36.6 ~ 43.8%) 確定3発
C特化眼鏡の流星群 → 93 ~ 109 (55.7 ~ 65.3%) 確定2発
C特化眼鏡のC↓↓流星群 → 46 ~ 55 (27.5 ~ 33.0%) 確定4発 2発あたっても確定で耐えます
C特化のシャドーボール → 40 ~ 48 (24.0 ~ 28.8%) 乱数4発 : 94.43%
C特化眼鏡の流星群 → 79 ~ 94 (47.4 ~ 56.3%) 乱数2発 : 82.03%
C特化のだいちのちから → 58 ~ 70 (34.8 ~ 42.0%) 確定3発
C特化の特性込みオーバーヒート → 87 ~ 103 (52.1 ~ 61.7%) 確定2発
C特化眼鏡の特性込みオーバーヒート → 129 ~ 153 (77.3 ~ 91.7%) 確定2発
C特化のムーンフォース → 48 ~ 57 (28.8 ~ 34.2%) 乱数3発 : 0.68%
C特化眼鏡のムーンフォース → 70 ~ 84 (42.0 ~ 50.3%) 乱数2発 : 0.39%
C特化眼鏡のC↑ムーンフォース → 106 ~ 126 (63.5 ~ 75.5%) 確定2発
めちゃくちゃ固いです。
相性のいい味方
物理を受けられて、地面技を透かせる飛んでいるポケモンが好相性です。
最も好相性だと考えているのは。
の4倍弱点である電気技をが無効化できるので、相手は安易に電気技を撃てません。
他にも、やなどが挙げられます。
使い方
基本的に初手で投げます。
相手が物理アタッカーなら、素早さや火力を考慮してとんぼルチェンか交代してやアタッカーを投げます。
相手が特殊アタッカーであれば、ほっぺすりすりで麻痺にしつつ襷を潰せます。
特殊アタッカーが麻痺を嫌って交代しそうであれば、相手の裏をみてほっぺすりすり・いかりのまえば・とんぼルチェンのいずれかで有利に立ち回れます。
FCロトム対面であれば、相手は電気技を非常に撃ちにくいので、後攻とんぼルチェンから有利な受けだしを行います。
ただし、やはこだわりトリックをしてくる可能性が高いので、自身や後続がこだわってしまう可能性を考えておきましょう。
サイクル戦に入った後は、相手の電気技・特殊技読みで繰り出します。
ほっぺすりすり・いかりのまえばで相手に麻痺・負荷をかけていき、高火力の鉢巻アタッカーなどを通せるようにします。